歴代審査結果


第三回映像祭 最終審査結果

第三回FFC学生ドキュメント映像祭にご応募いただきましてありがとうございました。

監督たちが正面から向き合った取材対象者は、友人や学校の先生、職人、演奏家などさまざま。大きな社会的課題をテーマにした力作もあり、これらの映像作品から、世に伝えたいという強い思いと未知なる映像の可能性を感じることができました。

一方で、映像祭の選考の大切な基準となる「学生らしさ」「映像構成を大切にした本質に迫る作品」この2点において、もう一歩、踏み込んでもらえればとても素晴らしい作品になったのではないかという思いもあります。

そこで今回は、厳正な審査の結果、グランプリ作品の該当なしという結果になりました。

審査結果は以下の取りです。受賞者の学生の皆様、おめでとうございます。


準グランプリ

・作品名『未来のこども部屋 ~多様な性が紡ぐ家族のかたち~』

慶應義塾大学 会津 万葉子さん、鈴木 倫子さん、中島 優里さん、野尻 茉央さん

選考理由

性的マイノリティを取り巻く課題に踏み込んで、リアルな生の声を切り取り上手く構成された良作です。偏見や差別という視点ではなく、子どもを授かりたいという願いを軸に描き、見る側を考えさせくれるテーマでした。

惜しかったのは、これらのテーマはたくさんの切り口があり、多くのマスコミが取り上げています。それらと違う学生らしさを出してほしかったことです。

同性婚に対する支持は、若者の年代が一番高いという世論調査があります。

その若者だからこそ、子どもを授かることに派生する課題(家族や親族との関係性、将来子どもが大きくなった時の向き合いなど)について焙り出せれば、テーマを線でなく面で捉えた深い内容になったと思います。

作品から感じるリアルな姿と声は、信頼関係をきちんと築き上げ丁寧に取材をしたことが伺え、大きな社会的課題に挑戦した素晴らしい作品でした。


入賞

・作品名『見えない壁』

京都芸術大学 美術工芸学科 村岡 由基さん

選考理由

人工内耳という聴覚障害のある友人を知ってもらい理解を得ることが作品の目的ですが、本当の目的は、お互いに触れてはならないことに触れ、本物の友人関係になる、証明するためのセルフドキュメンタリーで学生らしさが伝わりました。

主に4シーンで構成されていますが、それぞれ何を表現したいのか分かりにくいこと、人工内耳の情報はもう少し必要であったことが少し残念でした。

お二人にとって「見えない壁」を壊した作品として大切にしてほしいです。


入賞

・作品名『大玉と私たち』

聖徳学園高等学校 鈴木 真帆さん、稲本 遥さん

選考理由

先生と生徒たちの関係性がしっかりできているからこそ、本音で向き合う姿を描くことができた作品で良かったと思います。

授業内容が特殊であることや先生や生徒たちことが分からないので、見る側にとって先生の言葉をどのように捉えればよいか、どのようなテーマとして受け取ればよいか、理解しづらく抽象的作品になっていたので、知らない人が見るという前提で製作してほしかったです。魅力的な先生と生徒の姿は印象深かったです。


二次選考通過作品(応募順)

伝統の灯火/ 篠原颯人 さん(名古屋学芸大学)

音色とかまり / 白井湧宇 さん(中部大学)

たくさんのご応募ありがとうございました!


第二回映像祭 最終審査結果

第二回FFC学生ドキュメント映像祭に多数ご応募いただきましてありがとうございました。

今回はハイレベルな一作品をグランプリとし、その他受賞該当なしという波乱の結果となりました。

当映像祭の選考基準である『映像構成を大切にした本質に迫る作品』という点において、「何を伝えたいか」が非常に大事な要素と考えています。表現としてはとても魅力的な作品を多数応募していただきましたが、もう一歩踏み込んだ作品となれば…と惜しい結果となりました。

審査結果は以下の通りです。おめでとうございます。


グランプリ

・作品名『祈りを込めて〜SNSに咲く向日葵〜』

関西大学 総合情報学部 嶌岡 小都さん、上田 あすかさん、浅川 由衣さん

選考理由

テーマ、構成がしっかりしており、撮影やナレーションなども完成度が高かった。

主人公と作り手の平和への想いが伝わる作品でした。

活動に説得力があるのは、チャリティーコンサートでお金の援助ができることを描いていることや、大使館のウクライナの女性のインタビュ-があったことです。

支援したい人主体で聞こえのいい言葉が並ぶと、感動ポルノに陥りがちになるからです。

そういった意味でもバランスは良かったと思います。


二次選考通過作品(応募順)

「牧師という人生と自由」 / 伊藤はるの さん(武蔵野美術大学)

天才じゃない僕たちへ / 村岡由基 さん(京都芸術デザイン専門学校)

美術系専門学生の一日。 / 菅田深月 さん(愛知淑徳大学)

FUKA-幼馴染が教えてくれたもの- / 向井美結 さん(東京都立大学)

たくさんのご応募ありがとうございました!


第一回映像祭 最終審査結果

第一回FFC学生ドキュメント映像祭にご応募いただきましてありがとうございました。コロナ禍で取材された学生の方々は、本当に大変だったと思います。

応募作品は学生ならではの発想で、これからのドキュメンタリーの表現方法に新しい可能性を感じさせてくれる作品ばかりでとても刺激を受けました。

昨今、通信技術の発達によって世に映像を発信するのは、テレビ局の専売特許ではない時代となりました。日々、映像は加速的に進化しており、斬新でクリエイティブな表現が生まれていますが、FFC学生映像祭の選考基準は大きく2点です。

ひとつは、世に溢れる映像作品のセオリーに捕らわれない『学生らしさ』。

そして、テロップやエフェクトによるお化粧でそれらしく表現するのではなく、

『映像構成を大切にした本質に迫る作品』この2点を基準に選考させてもらいました。

審査結果は以下の通りです。おめでとうございます。


グランプリ

・作品名『1446』

 Loyola Marymount University School of Film and Television 德永 森音さん

選考理由

ブロックを使って東日本大震災を比喩的に表現するという斬新な手法が素晴らしい。

最後の家族写真とコメントも印象的で、津波の恐ろしさだけでなく、家族の大切さという普遍性がとても伝わってきました。

ただ、この手法が震災を知らない世代に伝わるのか。それを踏まえた表現方法ができれば更によかったと思います。ドキュメンタリーの可能性を広げたとてもよい作品でした。


準グランプリ

・作品名『ダメな私でいいですか?』

 上智大学 高橋 玄太郎さん

選考理由

原さんと自然体で向き合った取材で距離感がとてもよかったです。関係性が築けていたのでしょう。トップアスリートの闇を描いた意義ある作品でした。

タイトルにあるように、ダメな私を認めて受け入れる、周りに受け入れてくれる人たちがいる、そしてお互いの支えになるという結論に向かって上手く構成されていました。

テレビ的オーソドックス、かつ教科書的にまとめられていたので、もう少し学生らしい手法に挑戦してほしかったですが、取材、内容ともに素晴らしかったです。


入賞

・作品名『光をつかまえて』

 武蔵野美術大学 宮田 光さん

選考理由

いろんな人生を手で表現するというとても面白く意欲ある作品でした。

映像も綺麗で音楽に乗せて上手く制作されています。

テーマが伝わりにかったので、ストーリー性を持たせた作品にしてほしかったです。

発想はとてもよかったです。


入賞

・作品名『Sister』

上智大学 福田 みなみさん

選考理由

自死遺族というあまり知られていない深刻なテーマで大切な作品だと思います。

妹を失った姉が、制作者の意図する「少しずつ生きる道を探していく」という部分をもう少し描いてほしかったですが、生半可な気持ちでは向き合えない対象をカメラで切り撮った力作でした。


入賞

・作品名『夏の暑い日』

ビジュアルアーツ専門学校 湯川 千龍さん

選考理由

洗濯をしている時に平和を感じるという言葉がとても印象的でよかったです。

母が犠牲にしているものから始まる動機が分かりにくく、あまり展開がないので意図が少し分かりにくいですが、母親との関係性がとても伝わってくる和やかな作品でした。

※入賞作品は3作品、映像特別賞の該当作品なしとなりました。


株式会社フリーフォームカンパニーは、主にテレビ局の報道で編集をしているプロ集団です。我々は、“世の中に少しでもお役に立つ”をモットーに、日々努力して終わりのない映像表現を追求し続けています。

将来、映像を創り続ける若者たちがたくさん生まれることを願いつつ、今後も映画祭を開催していきたいと思っています。

改めまして、ご応募いただきましてお礼を申し上げます。次回の映画祭もご応募を心よりお待ちしております。ありがとうございました。

  

                      株式会社フリーフォームカンパニー

                      代表取締役      苧玉 和也